通信制高校への入学を希望している人のなかには、聖望学園高等学校が気になっている人もいるのではないでしょうか。
実際にどのような授業が行われているのか、どのくらいの学費が必要なのか、また不登校の生徒に対する支援体制は整っているのか気になりますよね。
そこで、本記事では、聖望学園高等学校の通信制課程について、入学審査や学費、不登校対応などの様々な観点から徹底的に解説していきます。
\ 高校選びで失敗しないために情報を集めよう / 通信制高校はさまざまなタイプの高校があり、どの高校がいいのかわからなくなってしまうもの。 情報収集を怠り子供に合わない高校へ進学した場合、学習やスクーリングが続かず再び不登校になったり退学することもあります。ただでこそ高い学費をドブに捨ててしまうことにもなりかねません。 自分に合った学校を見つけるためには、複数の学校の資料を比較したうえで見学や個別相談することが必要不可欠。通信制高校の資料請求サービスを使うことで、複数の学校の情報を一度に手に入れることでサービスやサポートの違いや特徴を比較することができます。 |
聖望学園高等学校の通信制課程の特徴
聖望学園高等学校は、埼玉県飯能市にあるキリスト教主義の私立高校。通信制課程は2023年4月からスタートしました。
付属の中学校と全日制高校は、不登校経験のある生徒も多く受け入れていることもあり、不登校経験のある人でも安心して通える環境が整っています。
全日制であっても、学校に毎日通うことが難しい生徒でも通いやすい環境が整っているのですが、それでも他の高校へ転出したり学校を辞めてしまう生徒が毎年一定数いたようです。
そこで個人の生活サイクルに合わせて登校できる自由登校型を採用した通信制課程を開設したという経緯があります。
校内に適応指導教室「カイロス」(フリースクールのような場所)もあり、精神保健福祉士の資格を持つ指導員やカウンセラーが常駐しています。
授業はICT機器を使用した家庭学習をメインに、レポート課題~添削指導を行います。登校日数は年10回程度〜毎日登校型と幅広く選べ、定期試験は年2回です。
また、希望する生徒は全⽇制の校内行事や委員会、部活動に参加することもできます。全⽇制への転籍も可能ですので、将来的には毎日学校に通いたいと考えている人にもおすすめです。
聖望学園高等学校の通信制課程についての詳細
聖望学園高等学校の通信制課程のスクーリングや進学指導などについて、もう少し深掘りして説明していきます。
登校ペースは3パターンから選べる
先ほども少し書きましたが、登校ペースは
- 年10日程度の「通信型」
- 週2日以上通う「登校型」
- 週5で全日制の生徒とほぼ同じ学校生活が送れる「毎日登校型」
上記3種類から選ぶ事ができます。
【通信型】はスクーリング日程を極力少なくしたい人向け
まず最初に、「通信型」は月に1回程度の登校日を設けています。基本は自宅で自学学習→レポート課題の提出→登校日に添削、直接指導を行うという流れで学習を進めていきます。
登校日に登校できない場合は必要に応じて補習を行ったり、夏休みなどの長期休業中に集中スクーリングを行ったりします。
自宅での自学学習は教科書インターネット講座、NHK高校講座などを利用します。
学校に通う日を極力少なく抑えたい人がもちろん、持病があり登校が困難な人、アルバイトやスポーツ、趣味などを重視し登校日を最低限に抑えつつ学習をしたいという人向けのコースです。
【登校型】は定期的に学校に通う習慣を身に着けたい人向け
下の3パターンの登校曜日及び、午前または午後登校のどちらかを選ぶことができます。
午後からの登校も可能なので、起立性調節障害などで朝どうしても起きられない人でも無理なく通う事ができます。
登校曜日は以下の通りです。
- 水曜&金曜(週二回)
- 水曜&隔週土曜
- 水曜&金曜&隔週土曜
登校曜日は決まっていますが、通院などで止むを得ず通えない日がある場合は登校日を振替できるなど、できる限り臨機応変に対応してもらえるようです。
毎週同じ生徒や先生と顔を合わせることとなるため、通信制高校に入学することをきっかけに新しい友達を作りたい人や、人との関わりを持ちたいという人におすすめです。
【毎日登校型】はレポート提出や自宅学習ができるか不安な人向け
毎日登校型は、基本的には月曜日~金曜日までの週5日学校に通うコースです。
全日制と異なる点は、全日制のクラスに入って授業を受けるのではなく、適応指導教室「カイロス」などの別室で特定のクラスのオンライン授業を配信して授業を受けます。
通信制高校は自由度が高い反面、高い自己管理能力が求められる部分も否めません。自宅で学習するのが難しい人や大量のレポート課題を提出できるか不安な人に適したコースだと言えます。
聖望学園高等学校の通信制課程の学費は高い?調べてみました
聖望学園高等学校は、入学金など入学時にかかるお金が他の通信制高校と比較するとかなり割高です。
下記は入学時にのみかかるお金です。
入学金 | 240,000円 |
施設設備金 | 100,000円 |
後援会・生徒会入会金 | 2,000円 |
合計:342,000円
入学金の相場は、私立の通信制高校でも安いところで0円~1万円、平均で3万円前後、高くても5万円というところがほとんどですので、この入学金は高いと言えます。入学を考えているのであれば、入学審査費用と合わせて事前にまとまったお金が必要となります。
そして、次は月額でかかる学費です。
授業料 | 31,000円(年額372,000円) |
施設費 | 8,300円 |
視聴覚・冷暖房費 | 2,500円 |
積立金 | 6,000円 |
生徒会費 | 650円 |
PTA・後援会費 | 1,800円 |
副教材 | 5,000円 |
合計:55,250円(月額)
授業料は、コース問わず月額31,000円とのこと。施設費など直接学校に通わなければ使わないであろう費用も負担しなくてはなりません。
月1回しか通わない通信クラスの場合、学費に関しては他の通信制高校に比べ割高だと感じざるを得ません。
聖望学園高等学校・通信制課程の入学審査について
通信制課程のため学力を測るような入試や作文提出はありませんが、入学審査と言う名の「面接」が行われます。
入学審査にかかる費用や定員、審査を受けられる人に関しては以下の表をご覧ください。
定員 | 80名 |
入学審査費用 | 20,000円 |
入学できる人 | 東京都、埼玉県在住で中学校卒業見込みの者。または高等学校在学中の者 |
聖望学園高等学校は狭域通信制高校のため、東京都または埼玉県在住でなければ入学することはできません。
聖望学園高等学校の通信制課程は不登校経験がある人でも通いやすい
聖望学園高等学校は校内に適応指導教室があり、生徒の状況に合わせて登校ができる環境が整っており、不登校経験がある人でも安心して通える学校です。
ただ、2023年度に通信制課程がスタートしたばかりで卒業生の実績がなく、在校生の様子がまだ分からない点と、学費が割高であるという点がデメリットでもあります。
実際に資料を請求したり、校内見学などに参加してから入学を検討してみることをおすすめします。