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不登校は親のせいじゃない!社会や周囲の言葉に惑わされない事の大切さ

先日どこかの市長が「不登校は親のせい」という発言をし、ネット上でも波紋を呼んでいます。

発言があって数日経ちますが…Xのタイムラインを見ると当事者の悲痛のポストが目立ち、私もいろいろ思うところがあります。

一方で、ヤフコメや教師垢では親のせい発言に同意するようなポストや発言が目立ち温度差を感じます。ヤフコメや教師垢のコメントを真に受けて二次被害を受けている人も多いように思えます。

そんな状況でも私はあえて「不登校は親のせいじゃない!」と大声で伝えたく、今回記事を書きました。

今回の騒動を受けて心を痛めている人に、ぜひ読んでいただきたいです。

目次

不登校は絶対に親のせいじゃない!そう言い切れる理由

なぜそう言えるかというと、誰かや何かのせいにするのが一番手っ取り早く簡単に結論づけられるからです。よく「不登校になったのは親の育て方が悪いから…」と言ってる人がいますが、育て方がヤバイ親の子でも学校に行けてる子はごまんといます。

私の周囲にも育て方明らかにヤバイ親(放任主義・親が醜形恐怖症で子に美容整形・教育虐待etc)が数人いますが、そういう親の子たちでもみんな普通に学校に通えてます。そのため親の育て方は関係ありません!

今回はどこかの市長が発言したとのことで「学校に行かせない親のせい」と言って結論づけることで=行政や自治体は何も問題ないし何もすることは無いという思惑が見て取れます。

つまり市長の本音は「行政や自治体がわざわざ税金使って学校制度を整えてるのに行かせない親が悪い。悪い市民のために政策を考えたり税金を使う必要はない」ということなのでしょう。

つまり誰かのせいにして思考停止してるってこと。そんな人の発言を信じることはできますか?私は絶対に信じませんし関わりたくもないです。

まあ、この市長だけでなくどこの自治体も似たり寄ったりだと思いますが…私が住んでいる東京都でさえ不登校はコロナ禍のせいという認識ですからね。何は素晴らしい職員さんもいるのでしょうが「基本的に役所は思考停止してる」と考えざるを得ません。

特定の誰かを責めたところで不登校問題は解決しない

「不登校=悪」と決めつけ、「親のせい」と一蹴するのは本当にラクです。考えたり議論しなくて済むのですから。

そう決めつけてるのは某市長をはじめとした行政(国を含む)やそれを取り巻くマスコミ、大人社会です。それが子供たちにもそのまま悪しき伝承として長年受け継がれてきました。

本来ならば、不登校という問題が起きたときに「ではどうすればいいのか?」と自治体でも議論し、いろいろ実行してトライアンドエラーを繰り返しながら、その不登校の子やその親への対応を考えていくのが普通だと思うのですが…

某市長をはじめ、国や自治体にはそれすらできないさまざまな事情があるのだと今回の騒動で推測しました。

ヤフコメ&教師垢は高齢者(または中高年)が多い

二次被害の元ともなっているヤフコメやXのクソみたいな教師垢は、ほとんどが30代後半以降の中高年世代です。

その年代だからと言ってみんなが不登校に理解がないわけではない!という声もいただきましたし、私もそう思いますが、残念ながらその世代のほとんど人は不登校に対して少なからず偏見を持っています。

とくにヤフコメは高齢者が大半です。Yahoo!ニュースはなぜかお年寄りに大人気のメディアなんですよね。

これは私が以前WEBライターで企業サイトにて情報発信していた頃、その情報源を調べているときに分かったことです。

ヤフコメのコメ欄だけでなく、過去の他の記事でのコメントでどのような発言をしていたかも徹底的に調べてましたのでこれは間違いないです。

そもそも今の中高年が子供の頃&若い頃は、子供が大人の言う事聞かなければ暴力も当たり前でした。

かの有名なファーストガンダムでアムロを二度殴ったブライトに対して「殴ったね!父さんにだってぶたれたことないのに!」とアムロが言い返したところにブライト艦長が「殴って何が悪い!」と言うセリフを真に受けてそれが当たり前だと思い込んで育った世代ですから。

しかもこのシーンを美談として語る人が未だに多いこと×2…今だったら訴訟モノですけどねw

そんなこともあり今の中高年&高齢者が、辛くても学校に行くのが当然と考える人の比率が多いのは仕方のないことです。さらに中高年&高齢者は人数が圧倒的に多く若い世代の苦しんでる声は聞こえてくることはありません。

どこの自治体だって中高年の比率が高いし、中高年向きの政策をしないと票が取れないのですから…。

管理人ひきこ

今の私は誰に何を言われても「不登校で何が悪い!」とブライト艦長風に開き直ってます(笑)

そもそも不登校は「無理な学校・学級運営」が原因

学校が楽しい場所、ワクワクする場所であれば子供が学校に行き渋ったり不登校になることは絶対ありません。いじめだって起こりません。

どんなに優しい人であっても、嫌なことがあって誰かに当たりたくなる気持ちを抱くことは少なからずあるかと思いますが、ディズニーランドに行ってアトラクションに乗って楽しく過ごしているときに誰かにイヤがらせしようとする人はそうは居ないはずです。

問題は、その某市長が言っていたように「学校は辛い場所・我慢を教える場所」というスペースになっていることだと思います。学校は辛さや我慢してみんなや世の中と合わせることを教える場所…という大人ファースト目線で学校・学級を運営しているから不登校になるのです。

辛くて我慢をしなくてはならない場所に行きたくないと思うのは当然の反応です。

そんなところに毎日閉じ込められている子供のなかには、誰かをいじめて学校でのストレス解消するような子も出てきます。

学校で受けたストレスが気にならず通い続けられる子供もいますが、時代が変化し「暴力・暴言は悪影響でしかない」という事実を今の子供たちは理解しています。

そのため、何十年も変わらない旧体制の学校でのストレスに耐えられない子供が多くなってきています。

体罰は学校で禁止されているからもう無いだろうと思い込んでいる人も多いですがニュースにならないだけ。実は教師による体罰や暴言、性被害はなくなってはいません。

我が子も教師による暴言を受けたり、中学に入ってからも教師のパワハラ発言を聞いたことがあると話してくれました。それで学校側に改善を求めたこともあります。

「学校は辛い場所・我慢を教える場所」という前提で文科省をはじめとした大人たちが学校を運営をしている間は、不登校もいじめも絶対になくなりません。

心無い発言に振り回されないためには自己肯定感が必要不可欠

今回の騒動で、不登校に対する偏見を持った大人はすごく多いということがよくわかりました。

世の中へ声を上げていくことは大事かと思いますが、正直偏見に染まった大人や社会を変えるのは至難の業です。政治や世の中に声をあげることは私のすべき事ではないと思っています。私がしなくても影響力のある誰かがやったほうが効率的だし。

今回の「不登校は親のせい」を真に受けて、自分を責めたくなる気持ちはすごく分かります。なので自分を責めちゃダメ!とバカみたいなポジティブ発言はしません。

ただ、自分を責めたところで何かが好転するわけでもありません。

そんなときこそ、親自身が自己肯定感を持つことでこのような心無い発言に振り回されなくなります。自己肯定感と言うと

自分大好き~

自分を大事に~

周りに感謝~

とかそういうポジティブ感情を抱くことだと思われがちなのですが、そうではありません。

  1. 辛い、憎い、むかつく、不公平だ、自分(或いは他人)なんてタヒねばいい…などドス黒い感情を抱いている自分を受け入れる
  2. 受け入れたうえで「あ~自分つらかったんだね~アイツが憎たらしかったんだね~」と否定も肯定もせず頷いて聞くイメージ

私が思う自己肯定感とはこんな感じ。マインドフルネスに近いですね。

よく「どんな自分もOK♪」とか発言してる人居ますけど、これはちょっと違う。そもそもどんな自分でもOKかNGかジャッジする必要はないからです。ジャッジしてばかりいると自分を責めがちになります。

どんな感情を抱いても「そんなときもあるよね」と自分と対話してると、自分の方向性や自分軸、自分なりの価値観(自分はこう思う。こうしたい。自分は○○が好きで、△△はニガテ)が徐々にはっきりしてきて、よく分からない心無い発言にも振り回されにくくなります。

こんな時代だからこそ自己肯定感を大切にすることで、世の中には理解されにくく長丁場となる不登校を乗り越えられるし、子供たちにもいい影響をもたらしてくれるはずだと私は信じています。

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この記事を書いた人

東京都在住。年子3人(高1、中3、中2)の母。現在高校生の長男が中2の秋から突然完全不登校→定時制高校へ進学。中3次男も不登校になったものの再登校開始。世の中常識の反対側を行く育児で心を回復させることを決め現在実行中。競馬と猫が大好き。

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