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【中学生不登校】もう学校に行かない!そのとき親がすべき5つのこと

管理人ひきこ

こんにちは!中3長男が中2の秋から完全不登校中!日々試行錯誤中のひきこです

ある日子供が学校へ行くのを拒否するようになった。数日休ませても学校へ行く様子もない。不登校になった子供にどう接すればいいのかわからないと悩む親御さんは多いですよね。

今や日本では小中学生で不登校状態の子供が24万人いるとされており、いつだれが不登校になってもおかしくない状態であると言えます。

そこでここでは、ある日突然子供が学校へ行かないと言い出して戸惑っている親御さんに向けて、不登校中の子供とどのように接すればいいのかを自分の体験談を交えてお伝えしたいと思います。

目次

不登校の子の親がすべきこと1・まずは休ませる

数日休ませたけれど学校へ行く気配がなかったり、「明日からは行くから」と言いつつも当日朝になると「やっぱり行けない」と言われると混乱してしまいますよね。

不登校の子供からすると、「行きたい気持ちはあるけれど心が疲れていてどうにも動けない」という状態です。いじめや友人トラブル、教師からの暴言など、明確な理由で心が疲れている場合もありますが、特定の理由はなく疲れている場合もあります。

実は集団生活がニガテで、授業や部活で知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまうという事はよくあること。親である自分自身は大丈夫だったことでも、子供が大丈夫かと言えばそういうわけもありません。

そんなときは「ずっと学校へ行かなくてもいいよ!いつまでも休んでいてもいいよ!」と無期限に休ませてあげてください。

家でゆっくり休ませて、勉強はさせずに好きな事を好きなだけさせてあげてください。まずは休ませて子供の心の回復を図ることが最優先です。この期間は勉強しなくてもいいですし、ゲームなど好きな事をさせても大丈夫です。

心が疲れたままで、傷ついたままで学校へ通ってもいい結果にはなりません。無理やり学校へ引きずってでも行かせたり「行かないと大変な事になるよ!」と脅かしたり罵ったりするのは言語道断!中学生までは学校へ通わなくたって卒業はできるのですから。

ただ、この「心が回復する」という状態にいつなるのかは人それぞれで、いつ回復するのかは誰にもわかりません。1か月足らずで回復する子供も居れば、年単位で時間がかかる子供もいます。

そして、心が回復したからと言っていきなり学校へ復帰できるわけでもなく、最初は短時間でのフリースクールへの通園や、週1保健室登校だったりと少しずつ徐々に復帰していくケースが多いです。

心が回復するまでは、いつまでかかるかわからない&長い時間がかかることもあるということを念頭に置いたうえで、焦らずゆっくり休ませてあげてください。

管理人ひきこ

休んでいる間は勉強はどうするのかとか、進路はどうするのか、未来へ不安を抱きがちですよね・・・不安に思う気持ちはわかるのですが、本人の心が回復しないことには勉強をしたり進路のことを考える余裕やゆとりは生まれません。心が回復するまではじっと待つのが大事です。待つのって本当に難しいですけど、ここは子供の自己治癒力を信じましょう!

不登校の子の親がすべきこと2・不登校になったことを受け入れる

自分自身がそうでしたが、子供が学校へ行かなくなったとき「うちの子供が不登校なんて!認めたくない!受け入れられない!」という感情が生まれます。

どう感じるかは人それぞれな部分はありますが、少なくとも不登校になった時点で「不登校になってよかった~!」と思う親は皆無です。ちなみに私自身は、子供が不登校であることを受け入れられるようになるまでは、激務だった期間もあったせいか3ヶ月近くかかったような気がします。

受け入れるようになるまでには時間がかかりますし、「私の育て方がいけなかったんだ!」と自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。でも子育てに正解はないし、たとえ間違った対応をしていたとしても自分を責めたところでどうにもなりません。

不登校であるということを受け入れられなかったときは、日々子供の言動や態度に振り回され親子ともども消耗していました。不登校であるという事実を受け入れられないとどうしても「学校に行ってもらわなくては」という思考に陥り、それが子供にも伝わって関係がこじれてしまうのです。

たとえばウチの場合、「来週からは学校へ行く」「3学期終わったら学校行く」という言葉を当初はたびたび口にしていたのですが、当日の朝になると「やっぱり行けない」という言われ、登校することを期待していた私は大きく心をえぐられました。「行けるっていったじゃん!」と喧嘩になることも。こうなると親も子も心を消耗してしまい、家族の関係が悪化してしまいます。

ただ、自分の子供が不登校であることを「受け入れる事ができた」ときから、徐々に子供が不登校であることで心をすり減らすことが減ってきたように感じます。

不登校でも別にいいよ。親を気遣って無理に学校行くなんて言わないでいいよ。行きたくなったら行けばいいし、行かないなら行かないでとくに問題ないよ

このように声をかけて接するようにしてからは、お互いに学校へ行く行かない論争で消耗することはなくなりました。

ただ、不登校を受け入れてこの境地に至るまでは親自身もある程度の期間が必要・・ということは理解しておくといいでしょう。

不登校の子の親がすべきこと3・子供&学校とはある程度距離を取りつつコミュニケーションは取る

子供が不登校になると、子供や学校の先生との関わりに悩む人も多いのではないでしょうか。

子供に学校の話をすると子供が癇癪を起したり、引きこもって部屋から出てこなくなってしまったり、ふとした一言で関係が悪化して話すどころか一緒にご飯も食べなくなったり・・・

また毎日学校へ欠席の連絡をするのは本当に辛いですし、熱心な先生が家庭訪問してきたり、毎日のように電話がかかってくるのが負担になることもありますよね。

そこで、どのように子供や学校とどのようにコミュニケーションを取ればいいのかをかんたんに説明します。

子供には毎日声はかける

子供とコミュニケーションは取れていても、小さい頃みたいについうるさく細かく言いすぎてしまうこともあります。親がかけた何気ない一言で子供がどん底まで落ち込んで心を閉ざしてしまうこともあります。

親御さんには過干渉なタイプと不干渉なタイプがいると思いますが、私はどちらかというと過干渉タイプだったと思います。なので、子供が不登校になった当初はかなりウザいことを言っていたな~と思います。そのせいでよく喧嘩もしましたし。

そのため、過干渉タイプの私は「このまま話していると気まずくなるな」と感じたら、自分から距離を置くようにしました。その結果1週間くらい挨拶以外は何も話さなかったこともあります。子供の気持ちが軟化してきたタイミングで、機嫌のいいときを見計らって好きなゲームやアニメの話をちょっとだけ聞いたりするくらいに留めました。

今考えれば、高圧的態度で過干渉気味だった自分の態度を反省するいいきっかけにもなりました。

逆に放置しがちな不干渉タイプの親の子供も「自分は誰にも気にかけてもらえない」と自己否定の感情に陥りやすくなることもあります。全く関わりや関心を持たないというのも問題があります。

子供が反抗期と不登校を併発して、話すのもままならない場合は「おはよう」と「おやすみ」だけの挨拶だけでも大丈夫です。部屋のドアを開けると怒るような場合はドアを開けなくても大丈夫です。また子供が挨拶を返してこなくても大丈夫なので、責めないであげてください。

挨拶って本当にすごくて、挨拶をされるとなぜかネガティブな感情が少しですが落ち着くんですよね。「一応少しは気にかけてもらえてはいるんだな」と子供にも負担なく伝わります。

学校とは週1~月1くらいの頻度で関わっておくのが吉

不登校になったばかりの頃は、熱心な担任の先生から毎日電話が来たりかなりの頻度で家庭訪問に来られたりしました。悪い先生ではなかったのですが、その先生の行動が私たち親子には結構プレッシャーになっていました。

なので、不登校になったら担任の先生に「私自身も毎日欠席連絡をするのは精神的に辛いし、学校の電話応対でお手間を取らせるのも忍びないので、お休みするかどうかの連絡は、週1回(月1回)だけ連絡をします」と伝えておくといいでしょう。

基本的に学校の先生というのは、学校が好きで先生になっている&高学歴で学校生活でつまずいた経験はない人が殆どなので、不登校になった生徒の気持ちはわからないのだと思います。スクールカウンセラーも然り。

もちろん、不登校であることに対して出来る限りの理解をしてくれようとする先生も多くいますが、私たちの抱えている悩みや本当の気持ちは理解してもらえないという前提で考えておいたほうが、こちらも変に期待をせず気持ちがラクになります。

「学校の先生に話せばどうにかしてくれる」「子供が不登校になったのは親身になってくれない先生のせい」と考えているうちは、学校と対立関係になってしまい思うようにコミュニケーションを取る事はできません。

学校とコミュニケーションが取れていないと何が困るかというと、心が少し回復してきて一歩前へ進みだそうとするときに困ることがあります。

それは、参加すれば出席扱いになるフリースクールや通信教材を利用しようとするときです。フリースクールや通信教材を出席扱いにしてもらうには、通っている学校の校長先生の許認可が必要となります。

不登校である生徒が今どのような状態なのかが把握できていないと、フリースクールなどの許認可を出せなかったり許認可までものすごく時間がかかってしまうことも考えられます。

不登校の子の親がすべきこと4・なるべく周囲の人に不登校であることを伝えておく

子供が不登校になると、なぜか周囲に隠したくなる人も多いようなのですが、私としては職場の同僚やよく会う親族、友人知人には伝えておくことをお勧めします。

職場の人に伝えておくと、フリースクールの体験学習や入校手続きのときなどに休みを取りやすくなります。

私の場合、運がよかったのか周囲に話してみると嫌味や変な事を言われたという事は全くなく、むしろ「実は私の姉も不登校でした・・・」的な感じで話が盛り上がったり、思わぬ情報交換ができたこともありました。

ほとんどの人が「うちは学校に通っているけれどとても他人事には思えない・・・」と興味を持ってくれました。誰かに話すことで、私も心を癒すことができたように思います。

万が一、変なことや嫌味を言われた場合はその人とはもう付き合わなければいい(親族などどうしても切れない関係ならば距離を取ればいい)だけの話です。こういう自分たちが困っているときこそ、付き合うべき人間が誰なのか分かる気がします。

不登校の子の親がすべきこと5・フリースクールなどの学習支援&不登校でも入れる高校などの情報集めをする

不登校の子供の進路や学校の出席日数をとても心配しつつも、今は進路や復学の話をするような状況ではないという人も多いと思います。

進路や復学を最終的に決めて行動するのは子供自身であって、親はそれをサポートすることしかできません。

ただ、いつそのタイミングが来てもサポートできるように、事前準備や情報収集をしておく必要はあります。

まず、出席日数が少なくても通える高校があるのかどうかを知っておきましょう。基本的に、定時制高校や通信制高校の場合は出席日数は関係なく中学校を卒業していれば誰でも入学できます。(入試の有無は各学校により異なります)

全日制の高校の場合は学校により異なりますが、欠席日数が一定以上と定められている学校もが多いものの、欠席日数を考慮しない学校もありますので、募集要項を確認しましょう。

ただ、定期テストを受けていない場合は各科目評価がなされない(オール1)となってしまうため、調査書上ではかなり不利となります。

とくに最近入学者が増えている通信制高校は、登校ペースが年6日~週5日と選べるところも多く、不登校の子供へのサポートも手厚い学校も多く存在します。

不登校は親子共に辛い!でもお互いに人間として成長するチャンスでもある

不登校は子供もそうですが、それ以上に親御さんが自分自身を責めてしまい精神を病んでしまうパターンが多くみられます。

「自分は中学生のころ、そうしてきたから」「自分はこんなに甘ったれじゃなかった」とかいろいろ思う部分もあるとは思います。でも自分は自分ですし、子供は子供。血はつながっていたとしても別の人格なのです。

心のどこかで、「どんなに心配したって、この子の人生変わってあげられるわけじゃないし、どう動くかはこの子次第」と、割り切れるようになると少しラクになります。

一番大事なのは、不安な気持ちはカウンセリングなどで誰かに聞いてもらうなどして自分で発散することだと思います。私の場合、職場の同僚や家族、自分の妹や友人、適応指導教室の先生などが思った以上に理解があったおかげで私自身かなり救われました。精神科のカウンセラーさんにもずいぶん話を聞いてもらいました。

子供に自分の不安な気持ちをぶつけているうちは、子供との関係はよくなることはありません。不安な気持ちは自分で(他人を頼りつつ)どうにか消化するしかありません。親が自分の機嫌を取れるようになることで、親子ともども人間的にも成長できるようになるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

東京都在住。年子3人(高1、中3、中2)の母。現在高校生の長男が中2の秋から突然完全不登校→定時制高校へ進学。中3次男も不登校になったものの再登校開始。世の中常識の反対側を行く育児で心を回復させることを決め現在実行中。競馬と猫が大好き。

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