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【ゲーム漬けも解消】不登校中学生の昼夜逆転生活を直す方法とは

不登校中学生の中には、昼夜逆転生活に陥ってしまっている人もいます。夜遅くまで起きていたり、昼間に眠ってしまったりと、正常な生活リズムをとることができずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

このような生活リズムは、心身の健康に悪影響を与え学校をはじめとした社会生活への復帰を遠ざける大きな要因です。そこで、本記事では、不登校中学生の昼夜逆転生活を直す方法について、具体的な方法を紹介していきます。

目次

知っておきたい!不登校中学生の昼夜逆転の原因3つ

1・起立性調節障害

不登校中学生が昼夜逆転生活に陥っている場合、その原因のひとつに「起立性調節障害」という病気が考えられます。起立性調節障害は、立ち上がった瞬間にめまいや吐き気、倦怠感などの症状が出る病気のことで、身体の中にある血液がうまく循環しないために起こるとされています。

小学校高学年~中学生の成長期・思春期の子供がかかることが多い疾患です。原因としては、ストレスや過労、栄養不良などが考えられます。

興味深いことに、不登校小児の約半数が起立性調節障害を合併していたという研究結果があります。不登校小児は、学校に行くことにストレスや不安を抱えることが多いため、そのストレスが起立性調節障害を引き起こす要因となる可能性があります。

起立性調節障害になると、立ち上がることが困難になり、学校に行くことができなくなる場合があります。また、症状が悪化すると、昼夜逆転生活に陥ることもあります。なぜなら、起立性調節障害の場合、寝ている間は横になっているため、血液の循環が改善され、症状が改善することがあるためです。

起立性調節障害の症状が出た場合は、早めに医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。また、学校に通うことができなくなった場合は、学校と相談して、適切な対応をするようにしましょう。

2・睡眠障害

不登校中のお子さんが昼夜逆転生活に陥っている場合、その原因のひとつに睡眠障害が考えられます。睡眠障害とは、睡眠の質や量が不十分であることによって、日中の生活に支障をきたす症状のことを指します。

睡眠障害は、不登校中学生に限らず、様々な年齢層で発生する可能性があります。しかし、不登校中学生は、学校に行かなくても外出しなければならないことが少なく、自宅で過ごす時間が多いため、夜更かしをする傾向にあります。また、睡眠による疲れを解消するために、昼寝をすることが多いというケースもあります。

こういった生活リズムの乱れは、睡眠の質や量に大きな影響を与えることがあります。例えば、夜更かしをして寝る時間が遅くなった場合、体内時計が狂い、睡眠の質が低下し、疲れが残ったまま目が覚めることがあります。また、昼寝をしてしまうことで、夜に眠れなくなってしまうこともあります。

3・ゲーム障害

不登校中学生が昼夜逆転生活に陥っている場合、その原因のひとつに「ゲーム障害」という病気が考えられます。ゲーム障害とは、長時間のゲームプレイによって、日常生活に支障をきたすようになる状態のことを指します。

ゲーム障害になる原因としては、ストレスや孤独感、家庭環境の不安定さなどが考えられます。また、一度ゲームを始めると、ストーリーが進んだり、レベルが上がったりするなどのやりごたえがあるため、止められなくなる人もいます。

ゲーム障害によって、睡眠時間が短くなり、昼夜逆転生活に陥る場合があります。また、ゲーム中心の生活によって、栄養不良や運動不足になり、健康面での問題が起こることもあります。

これで解決!昼夜逆転生活を改善する方法2つ

1・睡眠リズムを整える

不登校中学生の昼夜逆転生活を改善するには、まずは睡眠のリズムを整えることが大切です。以下に、具体的な方法を紹介します。

規則正しい生活リズムを作る

生活リズムが乱れていると、体内時計が狂い、昼夜逆転生活を引き起こすことがあります。不登校中学生にとっては、自由な時間が多いため、ついつい夜更かししてしまいがちですが、できるだけ規則正しい生活リズムを作るように心がけましょう。朝はきちんと起きて、夜は適度に早く寝ることが大切です。

管理人

とはいえ、そんなことは頭ではわかっていても、実際に子供に実行させるのは難しいですよね。

規則正しい生活リズムをつくることに関しては、子供の機嫌の良いとき(話を聞いてくれそうなタイミング)を見計らって、夜寝て朝起きることの重要性を本人に理解してもらい、「夜11時には寝よう。昼間と食事の時間以外はゲーム(スマホ等)いくらでもやってていいから」とゆるめの条件をつけて守ってもらうところから始めるといいです。

とにかく夜寝る習慣がつけば、寝坊はしたとしても朝起きてきます。多少の時間のズレは多めにみつつ、まずは「夜寝て朝起きる」という習慣をつけさせます。

夜寝て朝起きる習慣が身についてきたら、「今度は寝る1時間前(11時に寝るなら10時)にはゲーム(スマホ等)やめてみよっか」と少しずつ、本人の同意を得ながら改善していくといいです。

当の本人だって、早く寝て早く起きたほうがいいことくらい頭ではわかってます。根気よく少しずつ改善していくのが親の務めだと考えます。

明るい場所で過ごす

体内時計は、明るさによって調整されるため、昼はできるだけ明るい場所で過ごすように心がけましょう。特に朝は、外に出て太陽の光を浴びると良いでしょう。

ちなみに、我が家の長男には朝のゴミ出しを頼んで出してもらっています。長男曰く、朝外気に触れて日光に触れるだけでも生活リズムが整うようです。

寝室の環境を整える

寝室の環境を整えることも、睡眠のリズムを整える上で重要です。寝室は、涼しくて静かな場所にしましょう。また、寝る前にスマートフォンやパソコンなどの電子機器を使用しないようにし、寝る直前にはリラックスするように心がけましょう。

運動をする

適度な運動は、良い睡眠を促す効果があります。不登校中学生でも、できるだけ体を動かすように心がけましょう。ただし、寝る直前に激しい運動をすると、逆に目が冴えてしまい、寝付きが悪くなることがあるので注意しましょう。

親や兄弟と「自分も運動不足だから、一緒に宅トレしてみない?」とYouTube動画で一緒に運動してもいいですね。

以上の方法を実践することで、不登校中学生の昼夜逆転生活を改善することができます。ただし、一度にすべてを実践するのではなく、少しずつ取り組んでいくことが大切です。また、睡眠のリズムが整うまでには時間がかかることもあるため、根気よく続けていけるよう工夫が必要です。

2・自分をはじめとした家族や友人など他人のサポートを得る

まずは、不登校の子どもとしっかりとコミュニケーションをとることが大切です。目の前の子供が何に悩んでいるのかを理解し、受け止めることが必要です。自分自身で問題を解決するにはどうすればいいかを、一緒に考えていくことで昼夜逆転生活に至った真の原因を突き詰めることができます。

また、自分の同僚など会う事の多い自分の周囲の人に、自分の子供が不登校であることを開示しておくことで、「実は自分の姉も不登校だったんだよね~」などと、思わぬヒントが得られることも。家族だけでなく信頼のおけそうな人に話を聞いてもらうことで昼夜逆転生活を抜け出すヒントが得られるかもしれません。

また、家族や友人と一緒に外出したり、運動したり、趣味を楽しんだりすることで、昼夜逆転生活を改善することができます。自分以外の誰かと外の世界で社会とつながることで、自信をつけることができます。

家族や友人ではどうにもうまくサポートできなさそうな場合は、専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。自治体の教育支援センターやスクールカウンセラー、専門の医師へ相談するのもひとつの方法です。

3・食生活を改善する

不登校中学生の昼夜逆転生活は、食生活の乱れも原因の一つとなっています。食生活が乱れると、身体のリズムが崩れ、不眠や疲れがたまりやすくなってしまいます。そこで、以下の方法で食生活を改善することが大切です。

朝食を必ず食べる

不登校中学生は、起床が遅くなってしまい、朝食をスキップすることが多いです。しかし、朝食を食べることで、身体のリズムを整えることができます。朝食は、栄養バランスの良いものを摂るようにしましょう。

食事の時間を決める

食事の時間を決めることで、身体のリズムが整います。毎日同じ時間に食事をすることで、身体の内部時計が整い、自然に睡眠のリズムも整います。

野菜や果物を積極的に取る

野菜や果物は、栄養豊富で身体に良い影響を与えます。特に、ビタミンBやマグネシウムなど、不登校中学生が不足しがちな栄養素を補うことができます。

無理な食事制限は避ける

無理な食事制限は、身体に悪影響を与えます。不登校中学生は、ストレスを感じやすいため、食事制限をすることで更なるストレスを感じることがあります。バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。

水分をこまめに摂る

水分をこまめに摂ることで、身体の調子が整い、疲れやすさが改善されます。不登校中学生は、コーヒーや紅茶などのカフェイン飲料を多く摂取することがあるため、水分補給を心がけることが重要です。

以上のように、食生活を改善することで、不登校中学生の昼夜逆転生活を改善することができます。

気長に根気強く取り組むことで不登校中学生の昼夜逆転生活は改善できる

昼夜逆転生活を改善するためには、本人が自ら積極的に取り組むことが必要ですが、本人だけで改善するのは難しいです。家族や友人、ときには専門家のサポートが必要不可欠です。

睡眠時間のルールやゲームやスマホのルールを策定し、食生活の改善や運動に実際に取り組むことは大変です。出来そうなところから取り組ませるのはもちろんのこと、三歩進んで二歩下がる・・・というようなことも想定しておきましょう。三歩進んで二歩下がっても、一歩は進んでいるのですから。

一歩ずつ取り組み、周りの人々との協力やサポートを受けながら、規則正しい生活を取り戻しましょう。

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この記事を書いた人

東京都在住。年子3人(高1、中3、中2)の母。現在高校生の長男が中2の秋から突然完全不登校→定時制高校へ進学。中3次男も不登校になったものの再登校開始。世の中常識の反対側を行く育児で心を回復させることを決め現在実行中。競馬と猫が大好き。

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