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【2024年】都立チャレンジスクールを受験した長男の話

お久しぶりです。前にアップした記事からかなりの時間が経ってしまいました…。

今年の年末年始に長男がいろいろと行動を起こし、紆余曲折あり今回都立のチャレンジスクール(高校)を受験することになりました。

そして、無事受験を終えることができました←今ココ。合否が分かるのは3月1日なので、現時点で合否はまだわかりません。

しかし実際に自分の子供が受験をしてみていろいろなことが分かったので、ブログやSNSで体験談をシェアしたいと思います。

2025年度以降、チャレンジスクールの受験を検討している人はぜひ読んでみてくださいね。

目次

そもそもチャレンジスクールって何?

チャレンジスクールとは、不登校経験のある生徒や勉強に不安がある生徒を積極的に受け入れている都立の定時制高校です。

午前中のみ授業の1部、午後~夕方授業の2部、夕方~夜間に授業を受ける3部に分かれています。

基本的には所属する部を1つ選んで授業を受けて4年間で卒業するのですが、他の部の授業を組み合わせて受けることで3年で卒業することもできます。

他の都立高校と大きく違う点は、以下のふたつ。

  • 願書提出時に調査書(内申書)が不要。その代わりに志望動機などを記載する志願書または自己PR書を提出
  • 入試に学力考査が無い(面接と作文で評価)

出席日数がゼロで学力に自信がなくても、平等に合格のチャンスが与えられる高校です。

近年、不登校の生徒が急増していることもあり、東京ではチャレンジスクールの倍率が年々上がり続けています。

東京都でもチャレンジスクールの教員を増やしたり、定員を多くしているなど、都の努力は垣間見えるのですが…それに増して応募者が増え続けている印象です。

他道府県にも、東京都のチャレンジスクールに似たような高校はあるようですが…今回は個人の体験談記事のため情報は省略させていただきます。

都立チャレンジスクールを受験することになったきっかけ

以前のブログの記事を読んでいただいてる或いはSNSで私のポストを時々でも見てくださってる方はわかるかと思うのですが

長男には家で好きな事していて欲しい、学校(適室)への登校や勉強はしなくて良いと言い続けており、家でゲームや動画など好きな事を無制限でしてもらい、好きなように生活させてました

不登校になり一年と少し、適室にも通わなくなった11月下旬のある日

長男

高校の説明会とかそういうの無いの?

と聞いてきましたが…私は「高校なんて行かなくて良い!家に居なさいよ」と突っぱねました。

すると、長男は私だと話が通じないと思ったのか、旦那に高校進学したいと話を持ち掛け資料請求や学校見学などをふたりで勝手に進めていきました。

父子同士のやりとりの中で今回受験する都立高校を見学し、行きたい!受験したいと思ったようです

その後、旦那と長男のやり取りの中で、適応指導教室で受験対策や進路指導もしてくれるから行ってみてはどうかと話が持ち上がり、ずっと行けなかった適室にも少しずつ通うようになりました。

都立チャレンジスクールの受験対策はどうしたか?

都立チャレンジスクールの受験は、志願書(自己PR書)と作文問題、1人15分程度の面接。面接が一番得点配分が多く、その次に作文が評価されます。志願書も評価はされますが、割合は少ないです。(採点配分は高校によって異なる場合があります)

結論からいうと、面接と作文対策は事前にしておいたほうが良いです。当日、やはり緊張するようですし文章苦手な子なら特に時間内で作文書くことに慣れておく必要はあります。

作文問題に関しては過去問が各校の公式ホームページで閲覧できるので一度時間を測って作文を書いてみることをおすすめします。

長男は自治体の教育委員会が運営している適応指導教室に在籍しています。高校進学を決めるまでは行かない時期もありましたが、受験することを決めた12月からはマイペースに適応指導教室に通い、書類の書き方や作文添削指導、面接対策などをしてもらいました。

適応指導教室の先生は基本的に公立中学校や公立高校の元教師が多く、長男は運良くとても良い先生に添削指導をしてもらったようです。

民間フリースクールや不登校対応をしている塾などでも指導しているところはありますが、やはり授業料などのお金が掛かります。適応指導教室は基本的に授業料などは掛からないので助かります!

都立チャレンジスクール受験…親は付き添ったほうが良い?

付き添う付き添わないは、最終的には子供の意思を確認してから決めたほうが良いですが、長男が受けたチャレンジスクールは9割の受験生が親が付き添いしてました。中には両親揃って付き添ってる子も…。

不登校の子が外出するのはやはりどこの家庭でも一大事のようです。一人で来ていた子もいましたが、おそらく学校の近くに住んでいる子かと思います。

この日見た殆どの親子は不登校や五月雨登校状態の子なのかと思いました。親だってそれぞれ違う考えを持ってるだろうし、親子関係が良いのか悪いのか、本当に子が望んで受験しているのか?見ただけではわかりません。

それでも、みんないろいろな事を乗り越えて今日ここまでやって来たんだなと思うと目頭が熱くなりました。

我が家の場合は受験日の前々日に私についてきて欲しいと言われたので、ついていきました。午前中の作文問題終わったあと、午後に面接があり相当な時間待たされる感じだったので午前中試験終わったあと一時外出→一緒にファミレスでお昼ごはんを食べに行き、集合時間までファミレスでそのまま時間を潰しました。

校内にはスマホは持ち込めない(持ち込んだ場合は入口で教員に預けなくてはならない)ので、長男が学校内にいる間は私が長男のスマホを預かり学校外(最寄駅周辺)で待っていました。

志望校の近所の駐車場付のコンビニやスーパーにも送迎の車がたくさん停まってました。ただ、朝の混み合う時間帯の車送迎は近隣や他のお客さんの迷惑になるのでやめたほうが良いです。

私達はもちろん電車と徒歩で行きましたよ。土地勘ないし道路混むのは目に見えていたし。

都立チャレンジスクールを受験して分かったこと

受験したのは長男で私ではありませんが、付き添う側に回っていろいろわかった事があるのでシェアします。

採点基準が曖昧である

チャンレンジスクール、エンカレッジスクール以外の都立全日制・定時制・通信制高校ではスピーキングテストの配点を含む学力考査があります。

学力考査は点数で採点が明確にわかるため、自分がどのくらい点が取れたか後で分かりますし、合格に必要な得点も予想しやすい印象です。

チャレンジスクールに関しては、作文と面接が評価、採点されます。作文は誤字脱字があるとその分マイナスにはなるようですが、それ以外の採点方法はわかりません。面接もどの部分がどう評価されるのかも不明瞭です。

面接官の主観によって決まるのか?それとも質問に関する回答で決まるのか?全くわかりません。

長男

適室で面接練習したし、想定される質問も全部覚えていってどう答えるかシミュレーションしたのに、想定外の質問が多くて焦った。その部分で声が少し小さくなってしまった。でもモゴモゴしたりしなかったし何言ってるかわからないというほどではなかった。面接も作文も今の実力は全て出し切れたと思う。作文の誤字1つ後で気づいたのは痛かったけど〜

と試験後に話していました。

人数の多さに圧倒される

チャレンジスクールをはじめ、エンカレッジスクールなど不登校の子を受け入れている都立高校は、近年不登校の子が急増しているのに比例して応募人数も多くなっています。定員割れしている高校はまずありません。

それに加え多くの生徒が親付き添いで試験に挑むこともあり、当日は親子ともに人の多さに圧倒されます。人混みが苦手な子には厳しい戦いになるかもしれません。

長男は人混みに苦手意識はないタイプですが、あまりに人が多く応募人数も定員を超えていたため「もしかしたら落ちるかも」と受験終了後と翌日はナーバスになっていました。

受験番号によっては待ち時間が超長い!

午前中の作文問題が終わるとすぐ面接が始まるのですが、受験番号が若ければ午前中で面接は終了します。しかし、長男の受験番号はそこそこ後で、午前中には終わらず午後1時半くらいに再集合してくださいと言われました。

受験番号が終わりのほうの人は、翌日に面接受ける人もいました。幸いにも長男は午後面接で試験を1日で終えることができましたが。

面接は1人あたり15分。集団面接ではなく一人ずつ面接は行われますが、同時進行で2〜3人ほど別室で面接を受ける感じでした。つまり、かなりの確率で面接を受けるまでは待たされます!ひどい人はお昼休憩も入れて5時間近く待たされます。

そのため、面接を待っている間暇つぶしできるモノ(本など)を持っていった方が良いです。校内にスマホは持ち込めないので、小説とか学科試験の参考書とかは持っていって読んで良いと言われました。

うちの場合は長男が作文試験後に一時外出をして、私と外で待ち合わせしたあとファミレスでスマホ渡して再集合の時間まで時間を潰せましたが、面接まで学校内で待機する場合は暇つぶしできるものを持っていった方が良いでしょう。

チャレンジスクールの受験を検討している人へ

チャレンジスクールは年々応募者数が増えています。どこも定員はオーバーしています。無事に最後まで受験するところまでは行動できましたが、受かるかどうかは現時点でわかりません。

確実に高校に進学にしたい場合はチャレンジスクールはなかなかリスキーな選択になると言わざるを得ません。冷たいようですが、採点基準がイマイチわからない入試になるので、誰でも落ちる可能性はあるし、合格したとしても希望した時間帯の部に入れない可能性はあります。

3部(夜間)は比較的希望者が少ないため、最初から3部狙いであれば合格する確率はかなり上がります。どこの高校も1部(午前)がダントツ人気で狭き門になります。ちなみに長男は2部(午後)希望…1部ほどではないにしろ不合格者は当然出ます。

不登校の子向けの高校を受験したにもかかわらず、当事者にはなかなかのプレッシャー&ストレスが掛かっています。正直何のためのチャレンジスクールなのだろう?とも思いました。

不登校でいうところの回復期…元気になっている状態で望むのであれば問題はありませんが、まだ回復期に至っていない子や親子でコミュニケーション取れてない子が受験するのはおすすめできません。子供が乗り気でない場合も避けた方が良いです。

ウチは滑り止めの私立も受けていません。子供たちのゲーム課金や好きなモノ、欲しいモノにお金を全ツッパしてるのでお金がないので。私立高校に課金する財力はありません。

もし不合格だったとしたら、もう高校は行かなくて良いし受験しなくていいよと私は言います。今までずっと進学も勉強も私は否定し続けてきたのでそこまで抵抗はありません。

合否がわかるのは3月1日…あと数日、もやもやしながら結果を待ちたいと思います。結果は分かり次第追記します。

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この記事を書いた人

東京都在住。年子3人(高1、中3、中2)の母。現在高校生の長男が中2の秋から突然完全不登校→定時制高校へ進学。中3次男も不登校になったものの再登校開始。世の中常識の反対側を行く育児で心を回復させることを決め現在実行中。競馬と猫が大好き。

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