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【不登校中学生との生活記録】大失敗!学校に行くと言い出して送り出してしまった話

「ママ。今日から学校行くよ」

不登校の子を持つ親でこの言葉を言われたことがある人も多いのではないでしょうか。この言葉に期待してしまった経験のある人は私だけではないはず。

ウチの場合はここでホイホイ学校に通わせてしまいその後すぐに行けなくなってしまい、その後長男は精神的にも落ち込んでしまい大失敗に終わりました。

しかしながら、この経験は私が長男へ間違った対応(よかれと思ってしていたが結果的に彼を追い詰めていた)をしていたことに気づいたきっかけになりました。

不登校の中学生の子を抱えた親のいち体験談としてゆるく参考までに読んでいただければ幸いです。

この記事は、私や子供たちの体験談をもとに個人の主観をつづっています。読者の方に「こうしたほうが良い」と指南するものではありません。余計なアドバイスや考え方の押し付けは断固拒否します。たとえ共感できなかった場合であっても「このような考え方もあるのか」と温かい目で見ていただけたら幸いです。

目次

ある日突然学校に通うと言い出した中3長男

実はこの時、完全不登校ではなく、定期的に教育委員会が運営している適応指導教室(以下:適室)に週3日午前中のみ通っていました。

適室に毎日ではないですが、定期的に通えていることで「この子は完全引きこもりじゃないしちゃんと外で勉強できる子なんだ」と勝手に思って安心していました。

6月下旬…不登校になってから7か月後くらいでしょうか。長男の誕生日のすぐあとのある朝、長男からこんな話をされました

長男

なんかさ…このままだとオレ通信制高校しか通えなくなるかも…そう思うと気持ちが追い詰められるんだ

中学3年生の彼は、自分の進路が決まらないことに不安を覚えていたのでしょう。それに対して私は、情けないくらい間違った対応をしてしまったのです。本当ならば長男の不安に思っている気持ちを受け入れて話を聞いてあげなければならなかったのに。

管理人ひきこ

今からなら適室か学校に定期的に通えてれば大丈夫。テストも受ければ全日制だって受けられる高校がすごく増えるよ。入試がなくて不登校でも受け入れてる公立高校もあるよ

と言ってしまったのです。

その後、急に人が変わったかのようにテンションが上がり「俺、明日から学校行くよ!」と言い出しました。

不登校の子の対応に無知だったその頃の私は、子供が学校に行きたいと言い出した今がチャンス!と思い、制服や体操着、文房具などの準備をはじめ、学校へも「行きたいと言ってるので行きます!」と電話で伝え学校に行く準備をしてしまいました。

中学校へ1週間通ったあとまた不登校に…適室にも行けなくなる

近所の同級生の友達にも自分でLINEで連絡をとったようで、学校に行き始めた当日から数日間は近所の仲の良い男友達が数人お迎えに来てくれて学校へ行くようになりました。

学校へ行ったあとも様子を見ていましたが、特段変わった様子(落ち込むなど)はありませんでした。

担任の先生からも毎日連絡を頂きましたが「友達にも囲まれて楽しそうに過ごしていましたし、給食もモリモリ食べてましたよ」と喜んでくれていました。

学校に行き始めてから最初に迎えた週末には、同じクラスの友達と繁華街まで好きなアニメの映画を見に行ったりもしていました。

この時…私は長男は完全に回復したのだと思いこんでしまっていたのです。しかし、楽しく過ごした週末が終わると

長男

ごめん…(学校行くの)やっぱり無理

とひどく落ち込んだ様子になり部屋に閉じこもってしまいました。迎えにきた友達にも「やっぱり当分行けないって!もう明日からはピンポンしないでいいからね~」と私がお断りをしました。

学校に通うまで行っていた適室も「行けない」と。適室には「学校に通いはじめたから適室にはもう行かない」と連絡していたので気まずかったのでしょう。

落ち込み部屋に引きこもる長男を見て…「ひょっとして学校に通わせたのは、私の間違いだったのでは?」とようやく気付き始めた私なのでした。

学校に通えなくなり落ち込んでいる長男に、私は

管理人ひきこ

今はおうちでのんびりゆっくり休んでね

と声をかけるのが精いっぱいでした。

結果的に長男は回復した自分を演じていただけだった

この出来事のあとに、Xのフォロワーさん経由で不登校学会の赤沼先生の存在とサイト&ブログを知り、「学校へ行く」という発言は子供の本心ではなく親の前でいい子を演じている姿という考えにたどり着きました。

学校に行けば親が喜ぶ。基本的に子供は親に喜んでほしい。だから親の前では「学校に行く」と言ってしまう。

でも自分の中で何らかの拒否反応が出て通えなくなる。(理由の大部分は教師の無理な学級運営に対するトラウマ?と言ってたような)

そして本当にエネルギーが溜まって学校に通いたい場合は、親が「学校に行くな」と反対しても勝手に通うようになる。

不登校学会のブログやサイトをザックリ読んだときに得た知識はこんな感じでした。

赤沼先生の考え方には賛否両論あるのは知っていますが、私の中で不登校児との生活の中で抱いていた謎が一気に解けた感じ…今までの発言や行動が腑に落ちた感じがしてしっくりきました。

今まで不登校専門家と呼ばれる方の発信などは一通り見てきましたが、私は赤沼先生の理論が一番納得できました。もともと自分が学校や教師がキライというのもあるのですがw

赤沼先生には無料でメール相談できるので、メールで事の顛末を記載し相談してみました。

その結果…私の発言が強い登校刺激になってしまい本心ではないけれど学校へ行ってしまい、今は長男の心が辛くなっている状態だと言われました。

また、適室へ通うことも登校刺激になっているので通わせるのを止めたほうが良いとも言われました。進路や勉強の話も強い登校刺激になるので避けたほうが良いとも…。

また、自分や過ぎたことを責めても仕方のない事だし何も変わらない。それよりもメールの文面からお母さんの笑顔がまったく感じられないのが心配とも言われました。

赤沼先生が提唱?する母親の対応の基本は「見ない・言わない・聞かない(子が話しかけてきたときは全力で傾聴)・母親の笑顔」ですが、不登校になってから今までこの対応ほぼ出来てなかったな…と思います。

子供にはコミュニケーションと称してあれこれうるさく言ってたし母親の笑顔?何それって感じでしたし。

学校&適室行けなくなったタイミングで待ちに待った夏休みが到来!

学校に行けなくなったのは7月上旬。その後は一度も学校に通うことなくあっという間に夏休みに突入しました。

適室には二学期以降のスケジュールを渡したいからと電話で言われたため一度だけ行きました…行かなくても良いよと話しましたがその時はまだ止めることはできませんでした。

夏休みは学校に行けてる子もお休みになるので、登校刺激は嫌でも少なくなるとのこと。これをいい機会にとにかく学校の話題は極力避けてのんびり過ごすことにしました。

下に二人兄弟が居るため完全に学校の話題を避けるのは難しいのですが…他の兄弟に「夏休みの宿題やったの?」などの声掛けは一切しないことにします。やらないとヤバイと思ったら勝手にやるでしょw

夏休みは二度の旅行を控えていますが…果たしてどうなることやら…続きは以下のページで読めます↓

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この記事を書いた人

東京都在住。年子3人(高1、中3、中2)の母。現在高校生の長男が中2の秋から突然完全不登校→定時制高校へ進学。中3次男も不登校になったものの再登校開始。世の中常識の反対側を行く育児で心を回復させることを決め現在実行中。競馬と猫が大好き。

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