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不登校でゲームしかしない!家にいる子供とゲームとの向き合い方

子供が不登校で、ノー勉で日々ゲームに没頭している――。そんな状況に直面している保護者の皆さん、心配や悩みが尽きないことでしょう。

ゲームやスマホを取り上げたり使用を制限すればいいと考えている人も未だに多いですが、ゲームの利用制限は親子関係を悪化させ子供にも悪影響を与えることが多いです。

本記事では、不登校中の子供とゲームとどう向き合っていけばいいのか?ゲームを通じて不登校で疲れ切った子供の心を回復させるにはどうすればいいかを説明します。

目次

ゲームは不登校の心の支え!禁止や取り上げは逆効果

不登校中の子供が家で何もしないで過ごすことは、どれだけ辛いことか想像に難くありません。彼らには何かをする気力もなく、深く考えずに手軽にできるゲームしか選択肢がありません。では、ゲームに没頭する彼らの心情には何が隠されているのでしょうか?

実は、不登校中の子供たちはゲームを通じて時間を稼ぎ、心の回復を待ち望んでいるのです。ゲームは、彼らが自分自身を取り戻すための心の支えとなっているのです。ただ、それがどれくらいの期間かかるのかは人それぞれ異なります。

ただし、親が自分の好きな物(ゲーム)を忌み嫌って取り上げることで、子供たちとの関係が悪化してしまうこともあります。

子供の立場に立って考えてみましょう。親が自分の大切なものを奪おうとする姿勢を見せると、子供たちはさらに心にキズを負い前向きに何かに取り組む気力がなくなってしまいます。また、自分の好きな物を忌み嫌って取り上げる人を信用しようとは思えないはずです。

子供がゲームに没頭しているのは、現実から逃げ自分自身を取り戻すための一時的な安らぎを見つけるためなのです。ゲームは好きなだけさせても昼夜逆転になっても、心が回復すれば昼夜逆転は直せるので今そうなっていたとしても問題ありません。

大切なのは、子供の心情を理解し協力者となる姿勢を持つことです。ゲームに否定的な感情を持っていても現状は何も変わらず子供に罪悪感を持たせるだけです。一緒にゲームを楽しんだり、ゲームに関する話題で会話をすることで、子供の気持ちを理解するきっかけをつかめることもあります。

管理人ひきこ

私自身は不登校の長男とゲームの趣味が全く合わないのですが…キャラクターについて聞いたり音楽が素敵だと話したところ、自分の好きなものを理解してくれたと思ったのかそこから会話が少しずつ増え前向きな言動&行動が増えてきました。それでもまだ道半ばですけど・・

不登校でゲームしている子供にイライラ…どうすればいい?

不登校中の子供が家でゲームに没頭している姿を見ると、親としてはイライラや不安を感じることもあるでしょう。しかし、そのイライラの背後にはさまざまな要素が絡んでいます。本記事では、その背景や対処法について考えてみましょう。

まず、親がイライラする理由の一つに、「学校は行かなくてはならないもので、家でゲームしてサボることは許されない」という無意識に刷り込まれた強い思い込みがあります。

親世代はとくに、厳しい受験戦争や部活動などに打ち込んできて成功体験や失敗(私みたいにはなってほしくないという感情)を積み重ねてきた人が多いように思います。また親自身も疲れ果てて本当は休みたいと思っているにもかかわらず、子供が家で自由に遊んでいることに羨ましさや嫉妬心が生まれることもあるのです。

また、学校に行かず勉強もしていないと「うちの子行ける高校はないのでは?」「高校に通えたとして、また不登校になってしまうのでは?」と将来への不安を感じイライラするのも当然の反応です。

しかし、実際には定時制や通信制高校など不登校経験があっても進学できる高校は全国各地に存在しますし、高校に行かずとも高卒認定試験を受けて大学受験に挑戦する道もあります。

子供がその気になりさえすれば、未来は子供自身でいつでも切り開くことができるということを知る必要があります。在籍校の学校の先生も不登校児のその後の進路についてどんな選択肢があるのか詳細に理解している人はかなり少数です。

さらに、親自身が子供への働きかけや学校・周囲の人々との対応で疲れ切ってしまうこともあります。子供に対して言葉を掛けることや外部の人々からの心無い発言に対処することで、心の余裕を失ってしまうことは珍しくありません。

子供が不登校になると多くの親が心身ともに疲弊します。子供にイライラするのは当然の感情ですがその前に親自身の心の回復が欠かせません。

以上の要素を考慮した上で、以下のアプローチが役立つでしょう。よろしければ参考にしてみてください

  1. 子供の将来への不安の多くは大人たちの知識不足から生まれるもの。子供が自身の進路を切り開く可能性についても肯定的に考え情報や知識を少しずつ集めておくことをおすすめします。
  2. スクールカウンセラーや精神科医などの専門家の支援を受けることも検討しましょう。精神科や心療内科は子供を連れていかなくても親のみの診療も受けられます。相性の良いカウンセラーや医師を諦めずに探してみてください。私自身抗うつ剤がよく効いたので助かりました。
  3. 子供の心の回復は長期戦となることが多いです。そのためまずは親自身が心の回復を図りましょう。休息やストレス発散の時間を積極的に取り入れましょう。自分自身がリフレッシュすることで、子供への対応もより建設的になります。話してスッキリするならば不登校の親の会などに参加してみたり、SNSで発信してみるのもいいですね。

ゲーム依存症という言葉に踊らされてはいけない

昨今、「ゲーム依存症」「ゲーム障害」という言葉がテレビをはじめ大手メディアでも大きく取り上げられてます。

このようなニュースが流れると「ゲームに制限時間を設けろ」とか「スマホやゲーム機器を取り上げろ」「ゲームに制限をかけない親が悪い」という意見が多く聞こえてますが、何も知らない人の戯言なので全く気にしなくて大丈夫です。

実際のところはゲームに制限を掛けたり取り上げたりしたところで、何の解決にもなりません。そのことを分かっていない大人が当事者の悩みも知らず好き勝手言ってるだけのこと。想像力の少ない人たちには言いたい事を言わせておけばいいんです。

大事なのは、ゲーム漬けになってしまった原因や心の状態です。不登校でゲーム漬けになっている子供の多くは、学校生活のなかで何かしらの理由があり追い詰められてしまいゲームの世界に逃げて心を守っているのです。

学生だけでなく社会人である大人だって追い詰められたら逃げたくなるときはあります。誰だってふとしたきっかけでなにかの依存症になる可能性はあるのです。

管理人ひきこ

「メディアでは不登校をめぐるいろいろなニュースが流れてきますが、あまり気にしなくなるような「鈍感力」も身に着けておきたいところですね」

不登校でゲームばかりしている=eスポーツに向いているというわけではない

ゲームをプレイする不登校の子供たちを見て、「彼らはeスポーツのプロになりたいのではないか」と考える人もいるかもしれません。しかし、単にゲームを楽しむためにプレイしているのか、本当にプロゲーマーを目指しているのかを見極めることが重要です。

まず、ゲームばかりしているからといって必ずしもeスポーツのプロに向いているわけではありません。ゲームは現実逃避や心の回復の手段として利用されることもあります。ゲームを通じて心が安定し、回復した後にプロゲーマーを目指すのであれば、その夢を応援するべきです。

ただし、eスポーツのプロになることは簡単ではありません。日本のゲーム人口は約3000万人ですが、現在プロゲーマーとして活動しているのはわずか120人程度です。つまり、eスポーツのプロゲーマーになれる確率は0.0004%と非常に低いのです。プロスポーツ選手や一流の芸能人になるのと同様に、努力と才能だけではなく、厳しい競争やチームプレイの能力が求められます。

また、プロゲーマーとして活動するためには、チームでのプレイやコミュニケーション能力が求められるため、その能力を持っていることも重要です。

ゲームが好きな子供にとってはeスポーツのプロゲーマーだけでなく、ゲームクリエイターやゲームイベントの企画&運営の仕事も魅力的な選択肢です。しかし、こちらも競争が激しく求められるスキルや才能も高いレベルが求められます。なりたい人が多く、狭き門といえるでしょう。

不登校でゲームに没頭している子供の将来について考える際には、単にゲームプレイ時間に注目するのではなく、子供の本当の目標や意欲を理解することが重要です。心の回復を果たし、真剣にeスポーツのプロゲーマーや関連の職業を目指しているのであれば、適切なサポートや指導を提供しましょう。

不登校からゲームを取り上げるのはリスクが高すぎる

インターネットでいろいろ調べていると

ゲームやスマホを取り上げて使わせなくしたことで親とコミュニケーションを取らざるをえなくなり、不登校が回復した

子供に舐められないためにも、ゲームやスマホを取り上げるべき

などと平然と書いてネット広告を出している不登校ビジネスの会社もあり、ぞっとしました。

それでうまく行った事例もあるかもしれません。が、大事なのはどうしてゲームをし続けているのか?というところなのではないでしょうか。

私も子供のころ一時だけ登校拒否をしたことがあります。そのとき私はとあるアーティストにはまっていて1日中そのアーティストの曲を聞いたり映像作品を見たりして過ごしました。

その後学校へ通うようにはなりましたが、もしあの登校拒否期間に自分の両親にそのアーティストの音源やグッズを捨てられたり隠されていたら私は多分全力で両親を殺しに行ってたかと思います(実際は私の力が弱いので未遂で終わっただろうなと思いますが)。幸いにもそれはされなかったので警察沙汰にならず本当によかったです。

それくらい思春期の子供の心の支えって大事なものなんです。たとえ親が理解できないモノだったとしても。

ゲームを制限したり取り上げるよりも先に、とにかく親が追い詰められないよう自分を大切にすることを優先してください。

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この記事を書いた人

東京都在住。年子3人(高1、中3、中2)の母。現在高校生の長男が中2の秋から突然完全不登校→定時制高校へ進学。中3次男も不登校になったものの再登校開始。世の中常識の反対側を行く育児で心を回復させることを決め現在実行中。競馬と猫が大好き。

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